ロゴで落ちるSurface Pro5からのデータ取り出し作業【基板原因】
最初のロゴで落ちるSurface Pro5からデータを取り出します。
昔から頻発しているSurface Pro5(2017年モデル)の「起動時のロゴが表示されたあとすぐに電源が落ちる」症状からのデータ取り出し事例のご紹介です。
この症状は後に発売されたSurface Pro6/Pro7と同様に多くの発生事例があります。
「バッテリーを抜き差しすると直る」「完全放電すると直る」などネット上では様々な対処法が公開されていますが、多くの場合は基板が原因のため復旧率は高くないのが実情です。
また基板原因の場合は破損箇所も多岐にわたるため完全な復旧は難しく、直ったように見えても後日再発、なんてことも起こるので修理を気軽におすすめできないのが現状です。
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「基板の修理は必要ないけどデータだけでも取り出したい」そんな場合は当店のデータ救出サービスがオススメです!
通常では困難な基板実装のNANDチップ(データ保存領域)から直接データを読み取る為、CPUが破損していてもNANDチップが生きていれば高確率でデータの復旧が可能です。
「色々な修理店に問い合わせたけど断られた」そんな場合は当店にお任せ下さい!
[解説] SSDとNANDチップの違いについて
実はSurfaceのデータ保存領域には機種によって2種類の構造が存在します。
SSDが取り外せる構造(分解すれば抜き差し可能)
NANDチップが基板に直接実装されている構造
Surface Pro5 は上記の②番に該当する構造の機種です。そのため、起動しなくなってしまった場合のデータ復旧は専門的な技術や機材が必要となります。
当店には基板復旧に特化したスタッフが在籍しているため、NANDチップからのデータ取り出しのような高度な作業も問題なくご対応が可能です。
早速作業開始です!
まずは基板を取り外せるようにするため画面を剥がします。
綺麗に剥がせたので、基板を固定しているネジやパーツを取り外し、基板をフレームから抜き取ります。
この時点で起動できない原因の調査を行います。
・バッテリーに異常はないか
・数値のおかしいチップはないか
・ショートはないか
etc
調べたところ、今回はCPU周りに異常があることがわかりました。
こうなってくるとCPU下部のパターン剥離など重度の破損も考えられます。
この場合は無事復旧したとしても今後安定したご利用は難しい可能性があるため、お客様へはデータ取り出しの方向でご提案をさせていただきました。
ご相談した所、無事ご了承が得られたのでデータ復旧作業のスタートです。
データの保存されたNANDチップを取り外します。
画像中央の「TOSHIBA」と刻印されたチップがデータ保存領域(NANDチップ)です。
基板に直接実装されているパーツのため、熱風で加熱しながら取り外す必要があります。
ヒートガンとプリヒーターを使用し、熱の管理に気をつけながら慎重に取り外します。
熱の管理にはノウハウがあり、一定の温度以上を与えるとデータが破損する可能性があるため、細かくモニタリングしながら作業します。
パターンの痛みもなく綺麗に取り外せました!
器具に乗せてデータを吸い出します。
チップの清掃を行い、綺麗になったら専用の器具に取り付けデータの吸い出しを行います。
※下の画像のように外したチップを直接器具に取り付け、パソコンでデータを直接読み取ります。
無事ストレージとして認識されました!
各種フォルダなども全て残っていたため、新しい記憶媒体にデータを移し替え作業完了です!
まずはお気軽にご相談下さい。
今回も無事にデータの取り出しが完了しました。
Surface Pro5のロゴで落ちる症状は完治の難しい症状の一つです。データ復旧のみがご希望の場合は基板修理ではなく、当店のデータ救出/取出しメニューをご検討されては如何でしょうか?
お客様の大切なデータを高い確率で復旧致します。
当店では様々なSurfaceのデータ取り出しを行っております。「起動しなくいなってから放置していたけどデータだけでも欲しい」「仕事のデータが急ぎ必要」など、様々なご要望にご対応可能です!
他店で断られたような場合でもまずはお気軽にご相談下さいませ。
作業の詳細
メーカー名 | Microsoft |
シリーズ名 | Surface |
機種名 | Surface Pro5(2017年モデル) |
故障内容 | ロゴで落ちる/起動しない |
作業内容 | データ救出/取り出し作業 |
修理店舗 | [東京]代々木駅前店 |