iPad 7 突然ロゴループになって起動しない【基板復旧修理】
目次
| 機種名 | iPad (第7世代) |
|---|---|
| 故障内容 | 使用中にロゴループになり、正常に起動しなくなった |
| 作業内容 | CPUのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【基板復旧修理】 36,800円 (税込) 詳細 |
使用中にロゴループになり一切起動しなくなった「iPad 7」
今回は、使用中に突然Appleマークのロゴが表示されては消える「ロゴループ(再起動ループ)」状態になり、一切起動しなくなってしまった「iPad 7(第7世代)」の基板復旧修理事例のご紹介です。

店頭にて状態を確認しましたが、確かにお客様のおっしゃる通り、Appleマークが繰り返し表示されるのみで、一向にホーム画面まで辿り着けません。
このような症状の場合、システムの不具合やバッテリーの劣化が原因であることも多いですが、昨今のデバイスではメイン基板(マザーボード)の故障が引き金となっているケースも少なくありません。
大切なデータが入っているため、どうしても復旧させたいとのご相談でした。
早速、分解して原因の特定を行っていきます。
まずは分解して簡易的な検査を行います
原因を切り分けるため、まずは画面パネルを慎重に取り外し、内部へアクセスします。
iPad 7は画面が両面テープで強力に接着されているため、ヒートパッドで適切な熱を加えながら、ケーブルや液晶を傷つけないように丁寧に外します。

内部にアクセスできたら、起動に必要な箇所の簡易的な検査を行います。
バッテリーの劣化や、その他の交換可能な周辺パーツ(コネクタ類など)に問題がないか、当店の検証用パーツを仮付けして動作を確認します。
しかし、新しいバッテリーを接続してもロゴループの症状は改善されませんでした。
これにより、周辺パーツの故障ではなく、メイン基板自体に異常があることが確定しました。
続けて検査を行うために本体フレームからメイン基板を慎重に取り外します。

消去法でメイン基板を疑い、詳しく検査します
取り出したメイン基板を、顕微鏡やテスターを用いて詳しく検査していきます。
主要な回路の抵抗値や電圧を計測し、コンデンサのショートやチップの破損がないか探っていきます。
詳細に調べたところ、CPUの周辺に異常があることを発見しました。
過去の修理事例や症状の傾向から、日々の使用による発熱や物理的なストレスによって、CPUと基板を繋いでいる無数の「はんだボール」に微細なクラック(亀裂)が生じている「はんだボール割れ」が疑われます。
この接触不良を解消するためには、CPUを一度取り外し、はんだボールを新しく作り直す「リボール」と「再実装」という高度な作業が必要となります。

CPUを取り外し、リボールと再実装を実施します
それでは、原因と見られるCPUの取り外しとリボール作業を行っていきます。
CPUと基板の間はアンダーフィルと呼ばれる樹脂で強固に固定されているため、ヒートガンで慎重に熱を加えながら樹脂を柔らかくし、チップを取り外します。
熱量や力加減を誤ると、CPU自体が破損したり、基板側の接点(パッド)が剥がれて修復不可能になってしまうため、経験と技術が問われる非常に繊細な作業です。

無事にチップを取り外せたら、基板側とチップ側に残っている古いはんだや樹脂の残渣を、はんだごてなどを使って綺麗にクリーニングし、表面を平坦に整えます。

クリーニングが完了したCPUチップに、専用のステンシル(型枠)をセットし、はんだペーストを均一に塗布します。
そして、適切な温度の熱を加えることで、数百個に及ぶ微細なはんだボールを新たに形成します(リボール)。
すべてのボールの大きさが均一で、綺麗な球状になっていることを顕微鏡でしっかりと確認します。

リボールが完了したCPUを、基板の正確な位置にズレなく配置し、再びヒートガンで加熱してはんだを溶かし、基板へ再実装します。
しっかりと接合されたことを確認できたら、基板の補修作業は完了です。

データそのままで無事に修理完了です!
補修が完了したメイン基板を本体フレームに組み戻し、各種ケーブルや画面を接続して電源を投入します。
無事にAppleマークのロゴループを抜け、パスワードロックのかかったホーム画面が表示されました!
タッチ操作やその他の基本機能も問題なく動作し、お客様が最も心配されていた内部のデータも全てそのままの状態で残っていることが確認できました。
これにて、無事にデータ復旧・修理完了です!

iPadのロゴループ(リンゴループ)は、ソフトウェアの問題で起こることもありますが、今回のように基板(CPU)の物理的なはんだ割れが原因となっているケースも多数存在します。
メーカーや一般的な修理店で「基板故障のため修理不可」「データは消去される」と言われた場合でも、当店のような基板修理専門店であれば、今回のようにデータを救出できる可能性が十分にあります。
突然の起動不良でお困りの際は、ぜひ諦めずに当店までお気軽にご相談くださいませ。
今回の作業内容と修理料金まとめ
| メーカー | Apple(タブレット) |
|---|---|
| ブランド | iPad |
| シリーズ | iPad 無印 シリーズ |
| 機種名 | iPad (第7世代) |
| 故障内容 | 使用中にロゴループになり、正常に起動しなくなった |
| 作業内容 | CPUのリボールと再実装 |
| 作業時間 | 1日〜14日ほど ※予約状況・部品在庫によって前後します。 |
| 修理料金 | 【電源が入らない・起動しない】 36,800円 (税込) 詳細はこちら |
修理担当者

久保田
このような症状は、単純なバッテリー交換や画面交換では改善しないことも多く、実際には基板内部の故障が原因となっているケースがあります。特に、大切な写真やLINE、仕事のデータが入っている端末の場合、無理な通電や誤った修理によって状態が悪化してしまうことも少なくありません。突然の故障だからこそ、表面的な部品交換だけではなく、基板レベルで原因を見極められる専門技術者による診断が重要です。「もう直らないかもしれない」と感じた端末でも、復旧できる可能性は残されているかもしれません。
iPad・Androidを問わず幅広い機種に対応し、一般的なパーツ交換では改善しない重度故障の解析・復旧を得意としている。
特に、「電源が入らない」「起動途中で停止する」「充電反応が不安定」「発熱を伴うショート」「データだけでも取り出したい」といった高度障害案件に対し、基板レベルでの診断・修復を行っている。
基板上の電圧ライン解析、リーク調査、ショート箇所特定、サーモグラフィを用いた故障診断に加え、CPU・UFS/eMMC・RAM・PMICなどBGAチップのリボールや移植作業にも対応。
回路図・情報が少ない機種においても、実測値や回路推測から故障箇所を絞り込み、データ保持を前提とした復旧を得意としている。
「メーカー修理不可」「データ復旧不可」と案内された端末でも、最後まで可能性を追求し、復旧へ繋げる高度な基板修理技術を強みとしている。
この記事の修理を担当した店舗

【東京】代々木駅前店
| 住所 | 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1丁目32-12 HOUWAビル5F |
|---|---|
| 最寄り駅 | JR代々木駅西口改札から徒歩0分!改札を出て左手の富士そばさんが入っているビルの5階でございます。 【JR山手線】【JR総武線】代々木駅から徒歩0分、【JR山手線】新宿駅南口から徒歩10分 |
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 定休日 | 年中無休(年末年始休業あり) |
| 電話番号 | 0120-881-990 |
お使いの端末の不具合でお困りの方は、まずはお気軽にお問い合わせください。